根来塗の根付を贈呈 池ノ上さん那賀高に
根来寺根来塗宗家で文化庁長官表彰を受けた池ノ上辰山さんが26日、那賀高校(和歌山県岩出市高塚)の3年生305人に卒業記念として根来塗の根付(ストラップ)を贈った。
根来寺根来塗は県の伝統工芸。使うごとにすれ、摩擦によりジーンズのように味わい深く朽ちていくさまが美しいのが特長。丈夫で熱に強く長く使用することができる。
贈呈したのは、日本産漆に天然の辰砂で塗られた至高の根付。長さ4㌢ほどの根付には漢字で「山」の文字が書かれ、携帯などに付けることができる。
この日、池ノ上さんが同校を訪問し、歌保晴校長に生徒全員分の根付を手渡した。
歌校長は「ありがたい気持ちでいっぱい」と感謝を述べ、池ノ上さんは「根付を見てもらいながら地元に根来塗があるんだということを思い出してほしい。使うごとに変化を見られるのが根来塗の魅力。楽しんでほしい」と話した。