特殊詐欺防止で連携 県警とセコムが協定締結

和歌山県警と警備サービス大手のセコム㈱和歌山統括支社は2日、特殊詐欺の被害防止で協力する協定を締結した。同社と府県警の同様の協定は近畿で初めて。

セコムは全国の家庭や事業所約250万件とセキュリティー契約を結んでおり、高齢者宅の訪問などの業務も多く、特殊詐欺被害防止で協力できないかと県警に申し出た。

協定により、県警は同支社に県内の特殊詐欺の現状や防犯に関する情報を提供し、同支社は顧客に啓発を行う。当面は、1日に県警が運用を始めた特殊詐欺に関する相談が気軽にできる「ちょっと確認電話」(フリーダイヤル0120・508・878)の啓発チラシの配布などで協力する。

調印式は県庁で行われ、県警本部の今津太志生活安全部長と辰馬徹支社長が協定書に署名。今津部長は「被害防止には住民や地域と一体となった取り組みが必要。協定が実現し感謝している」、辰馬支社長は「日常的な業務の中で被害防止のお役に立てればうれしい」と話した。

協定書を手に(左から)辰馬支社長、今津部長、県警マスコットのきしゅう君

協定書を手に(左から)辰馬支社長、今津部長、県警マスコットのきしゅう君