オンライン国際交流 智弁小と豪小つながる

智弁学園和歌山小学校(和歌山県和歌山市冬野、渡瀬金次郎校長)で10日、6年生76人が、姉妹校のコーニッシュカレッジ校(オーストラリア、メルボルン)の5、6年生約100人とZoom(ズーム)でつながり、クイズ大会やインタビューを通したオンライン国際交流で親交を深めた。

同校では例年、修学旅行でオーストラリアを訪れてきたが、新型コロナウイルスの影響で本年度の行き先は県内に変更。姉妹校との国際交流の機会が減少する中、昨春同校で一斉導入したタブレットを用いたオンライン交流を企画した。

交流会では、同校児童がオーストラリアの地図をアボリジニーデザインで描いた卒業制作や、事前に収録・編集した合唱を披露した後、両校がコアラや漢字にまつわるクイズを出し合い、盛り上がった。

事前に振り分けられた相手校のバディ(ペア)へのインタビュー時には、グループごとに分かれ、現地の児童らと、好きな食べ物や趣味の話などでコミュニケーションを楽しんだ。

青木梨衣奈さん(12)は「英語を話すのは難しかったけれど、身振り手振りで伝えてくれてうれしかった。修学旅行での直接交流はできなかったけれど、先生たちがオンラインで交流する機会を用意してくれて感謝している」と笑顔だった。

同校のシューエン・ギャリー教諭(51)は「修学旅行をできるだけ再現し、経験させてあげたい思いで準備してきたので、児童らの達成感を見て感動した。進路に影響するなど人生が変わることもある貴重な経験を今後もしていってほしい」と話していた。

 

インタビューで会話を楽しむ児童ら