県内初の変異株に3人が感染 新型コロナ

和歌山県は16日、これまでに発表済みの県内の新型コロナウイルス感染者のうち男性1人、女性2人の計3人が新型コロナの変異株に感染していたことが確認されたと発表した。県内での変異株の感染判明は初めて。

県は昨年12月以降の感染者約300人について、変異株に感染していないか検査を進めてきた。今回判明した3人は、いずれも海外渡航歴はなく、県は検体を国立感染症研究所に送付する。誹謗中傷を防ぐ観点から、感染者の住所などの詳細は発表しない。

県福祉保健部の野㞍孝子技監は16日の記者会見で、「変異株は感染性が高いことが危惧される。基礎疾患を持っている方への感染のまん延が心配される」と警戒。「県内ではまだ変異株の感染は広がっていないと思う」との見方を示した上で、「感染拡大の防止を図り病床の逼迫(ひっぱく)を防いでいく」とし、県民に向けては「感染予防対策の徹底や疫学調査に積極的にご協力いただきたい」と呼び掛けた。

また、16日には県内で40~50代の男女3人が新たに新型コロナに感染したことが発表された。県内の感染者は累計1182人となり、同日午後1時時点で14人が入院している。

3人はいずれも発表済みの感染者の濃厚接触者で、和歌山市の50代女性2人と橋本保健所管内の40代男性となっている。

県内初の変異株の確認について説明する野㞍技監

県内初の変異株の確認について説明する野㞍技監