自信持ち新たな世界へ 県内公立小で卒業式
和歌山県内のほとんどの公立小学校で18日、令和2年度の卒業式が行われ、和歌山市西浜の市立雑賀小学校では、卒業生98人が思い出いっぱいの学びやを巣立った。
卒業生一人ひとりの顔をしっかりと見ながら卒業証書を手渡した市川圭造校長は、「生き生きとした輝きを頼もしく思います」と話し、同校に赴任した3年前を振り返った。児童らと初めて顔を合わせた始業式で話した、高浜虚子の俳句「春風や闘志抱きて丘に立つ」を改めて紹介し、「春からの中学生活に向け、やる気に満ちた皆さんにぴったりの言葉だと思います。不安もあるかもしれないけれど、自信を持って新しい世界へ飛び込んでください」と祝福のエールを贈った。
例年であれば、卒業生全員が声を合わせる答辞「別れのことば」や、在校生によるリコーダーの二重奏などがあったが、ことしは新型コロナウイルスの影響で中止。在校生や来賓は出席せず、保護者も1人だけと縮小して行われた。