明豊相手に勝利なるか 市和歌山打線に期待

劇的なサヨナラ勝ちで初戦を突破した市和歌山は、26日の第3試合で明豊(大分)と対戦する。

明豊は3年連続5回目の出場。2年前の第91回大会では、横浜、龍谷大平安などの強豪を破り4強入りを果たした。昨夏の甲子園交流試合では、県岐阜商を4―2で破っている。卒業生に米国・メジャーリーグで捕手として活躍した城島健司さん、プロ野球・福岡ソフトバンクホークスで活躍する今宮健太内野手などがおり、現在、智弁和歌山高校OBの川崎絢平さんが監督を務めている。

ことしのチームは昨秋の九州大会で4強。右腕・京本、左腕・太田の2枚看板をバックが堅い守りで支える。打線の得点力も高く、22日に行われた1回戦・東播磨(兵庫)戦では12安打で10点を奪った。

市和歌山はプロ注目右腕の小園健太が初戦で9回を無失点に抑える快投を見せた。失点を計算できるだけに、攻撃陣が相手の投手陣からいかに得点できるかが鍵となりそうだ。

期待を集めそうなのが3番を打つ松川虎生(こう)主将。初戦では2打席連続で安打を放ち、チームで唯一複数安打を記録してみせた。高校通算本塁打が30本を超えるなど、長打力が注目を浴びるが、低めの変化球を右方向に弾き返すなど、広角に打てることも証明してみせた。

チームは初戦で6安打。スタメンのうち7人が右打者の打線は相手左腕が内角低めに投げ込む球にタイミングが合わず、5~7回は3人ずつで攻撃を終えた。半田真一監督も「中盤は真っすぐに差される(差し込まれる)場面が多かった」と振り返る。早い回に得点を挙げ、投手を楽にしたい。

 

打撃でもチームをけん引する松川