地元の歴史感じて 東南RC城前広場に木を寄贈
和歌山東南ロータリークラブ(RC、鯵坂恒夫会長)は、和歌山市が市役所南側に整備中の「(仮称)城前広場」にホルトノキ3本を寄贈する。このほど、市役所で尾花正啓市長からの感謝状の贈呈式が行われた。
同RCが設立50周年記念事業の一環として、市の新しい交流スポットとなる同広場への植樹を申し出た。市との協議で、紀州藩ゆかりの木として、ホルトノキが選ばれた。
ホルトノキは江戸時代に平賀源内が紀州藩を訪れた際、湯浅町の寺にあったこの木をオリーブと勘違いし、「ポルトガルの木」と紹介したのが名前の由来という。実際は日本の在来種で、和歌山城にも植えられている。
市長室で行われた贈呈式には、鯵坂会長をはじめ同RCの役員ら6人が出席。鯵坂会長が目録を、尾花市長が感謝状を手渡した。
鯵坂会長は「城前広場が整備され、より人が集まり、経済が発展してくれることを願う。ホルトノキを見て江戸時代から続く和歌山の歴史を感じてほしい」と話し、尾花市長は「城前広場は、お城が大変きれいに見える場所。観光の拠点にホルトノキが並び、にぎわうのを期待している」と感謝した。