新たに33人が感染 入院は過去最多の272人
和歌山県は16日、県内で新たに幼児から90代の33人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。県内の累計感染者は1699人となり、27人が退院。同日午後1時時点で過去最多となる272人が入院している。また、これまでの陽性者のうち20人が変異株であったことも分かった。
保健所管内別の感染者数は和歌山市15人、岩出3人、橋本2人、湯浅3人、御坊2人、田辺6人、県外2人。
和歌山市内の中学校では運動部の女子生徒3人が感染。部活動での感染が広がったとみて同じ部内の生徒9人の検査を実施する。
また、クラスターが発生している岩出市の高齢者施設「バナナホーム金池」では入所者1人の感染が確認され、施設内での感染は13人となった。
県は変異株と従来株の年代別の肺炎併発率について、変異株では20、30、40代の若い年代でも肺炎の併発率が高く、酸素投与が必要な感染者が多いことから注意を呼び掛けている。また急速な症状の悪化もあるとしている。
野㞍孝子福祉保健部技監は「最大の危機。この難局を乗り切るためには感染予防対策の徹底と集団感染をさせないことが極めて重要。県民の一層の理解と協力をお願いしたい」と話した。