スペインの情熱感じて マリーナシティで祭典

和歌山市のフラメンコ舞踊家、森久美子さんが設立した「和歌山フラメンコ協会」がことしで20周年を迎えるにあたり、和歌山マリーナシティ(同市毛見)で5月16日、「フラメンコの祭典」を開く。

同協会は、「フラメンコの素晴らしさを和歌山に広げたい」という森さんの思いと、300人以上の門下生の支えで2001年に設立。20年をかけ、さまざまな舞台やイベントを通してたくさんの人にフラメンコの楽しさを伝えてきた。「あっという間だった」と森さんは振り返る。

当日は、午前10時からインターナショナルシアターで行われる20周年記念式典の後、二つのイベントが開かれる。

午前11時と午後1時の2ステージある「フェリア・デ・セビジャーナス」は、本場スペインで毎年春に開催されるフラメンコの祭りを、同施設の噴水広場で再現。同協会の会員約40人による華やかなフラメンコを、誰でも気軽に楽しめる。

フラメンコを身近に感じてもらおうと、毎年秋に同施設で開催してきた同イベントは、21回目となることしから本場と同じ春に行うといい、森さんは「フラメンコのお祭りに自分がいるという空気感をぜひ味わってもらいたい」と笑顔。

午後2時からは同シアターで「情熱のフラメンコライブ~パッションフラメンコ~」が開かれ、ギターと歌声の生演奏に合わせて4組が本場のフラメンコの情熱を伝える。昨年は立ち見客が出るほどの人気イベントで、事前予約も可。

当日は感染症対策を万全に行うといい、森さんは「明るいスペインの雰囲気を楽しんで」と呼び掛け、実績のある20年間を振り返り、「継続するには力が要るけれど、情熱を持ち続けて今後も廃ることなくフラメンコの素晴らしさを伝え続けたい」と話している。

同ライブのチケットは一般1000円。学生(小・中・高)500円。予約は同協会のメール(info@la-danza-andalucia.com)か電話で受け付けている。

問い合わせは同協会(℡073・402・4331)。

「フラメンコの祭典」のポスターを手に森さん

「フラメンコの祭典」のポスターを手に森さん