新たに15人が感染 新型コロナ80代女性死亡
和歌山県は21日、県内で新たに15人が新型コロナウイルスに感染したと発表。また和歌山市の80歳代女性の死亡も報告した。県内の感染者は累計2542人、死者は37人となった。
死亡した女性は、クラスターに認定されたグループホームオアシスⅡ(和歌山市つつじが丘)の入居者。発症当初、症状は安定していたが、その後悪化、5月4日に酸素投与を開始するも回復せず死亡。複数の基礎疾患があったという。
また、これまでに感染が分かった人のうち新たに6人が変異株陽性であることが判明した。変異株陽性の県内累計は、683人。直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は県全体が、9・5人、和歌山市は12・4人、最も高い岩出は16・8人となっている。
21日に発表された感染者の保健所管内別の内訳は、和歌山市4人、海南1人、岩出4人、橋本1人、湯浅1人、御坊1人、田辺2人、新宮1人。今回、県内8カ所全ての保健所で感染者が出ていることに対し、県福祉保健部の野㞍孝子技監は「注意すべきと捉えている。減ったからと安心しないでほしい」と危機感を募らせた。また、発症から検査を受けるまでに時間がかかっている感染者がいることにもふれ「コロナの症状は発熱だけではない。この時期に風邪症状などがあれば、PCR検査の実施をお願いしたい」と呼び掛けた。