PK戦の激闘で惜敗 天皇杯アルテリーヴォ
天皇杯JFA第101回全日本サッカー選手権大会(日本サッカー協会など主催)は22日、1回戦が行われ、和歌山県代表のアルテリーヴォ和歌山(関西リーグ1部)は和歌山市の紀三井寺公園陸上競技場で京都府代表のおこしやす京都AC(同)と対戦し、3―3(PK4―5)で敗れ、3年連続の2回戦進出はならなかった。
同じ関西リーグ1部でしのぎを削り、今季は引き分けているチーム同士が一進一退の激しい攻防を繰り広げた。
前半の給水タイムまでは京都が攻め込む時間帯が多く、アルテリーヴォは15分、20分に連続失点し、苦しい展開となったが、31分、DF奥津大和選手がドリブルでの突破からゴール前中央で左足を振り抜き、反撃のゴールを奪った。
後半はアルテリーヴォが攻守のリズムを取り戻し、10分にFW久保賢悟選手が右足で相手ゴール左隅に流し込み、同点。28分にはFW中西倫也選手が左足で逆転ゴールを決めた。
しかし、ここから京都が激しい攻勢に転じ、41分にゴール前でのインターセプトから同点ゴールを奪われ、3―3で延長戦に突入。アルテリーヴォは京都の猛攻に苦しみながらも、GK早川侑冶選手の好セーブなどで得点を許さなかった。
PK戦は、両チームとも4人目までが決め、京都の5人目も成功したが、アルテリーヴォの5人目のボールは相手GKに阻まれ、惜しくも勝利はならなかった。
アルテリーヴォの北口雄一監督は「給水までに2失点したのは良くなかったが、後半は切り替えてうまく得点につながった。ラスト数分で追い付かれてしまった部分は修正しなければいけない。強くなってきているという手応えも感じるが、まだまだ足りない」と話していた。