IR誘致ストップを 市民団体が街宣活動

カジノを含む統合型リゾート(IR)の和歌山県内誘致に反対する市民グループ「ストップ!カジノ和歌山の会」の会員らが23日、和歌山市の南海和歌山市駅前で街宣活動を行い、誘致反対を訴えた。

同会はIRの誘致に反対する市民らが集まり、昨年2月に結成した。現在は同駅前の他、県庁前、紀三井寺公園の近くなどでも街宣活動を行っている。

この日は正午から約1時間にわたって街宣活動を実施。5人ほどの会員らが交代でマイクを握り、IR誘致に反対する理由を説明した。

和歌山とIRを巡っては、今月、県が進める誘致計画の事業者に応募していたサンシティグループホールディングスジャパン㈱が事業からの撤退を決定し、県に届け出た。ある会員は同社の撤退について「和歌山に事務所を作るなど、本命視された企業。誘致阻止に向け大きな前進だ」と話す。

同会事務局の竹田政信さんはIR誘致について「短期的には経済効果があるかもしれないが、長い目で見ると弊害が大きい」と疑問を示し、「ギャンブルは1度やったらなかなかやめられない。アルコール依存症に比べて周囲が気付きにくく、(支援団体への)相談も少ない。反対の声を広げていきたい」と話していた。

IRの誘致反対を訴える会員ら

IRの誘致反対を訴える会員ら