財産守れて良かった 特殊詐欺防止で感謝状
特殊詐欺被害を未然に防止したとして和歌山西署は5月27日、セブン―イレブン和歌山山吹丁店のパート従業員、大畑めぐみさん(54)に感謝状を贈った。
同署によると、4月30日午後6時ごろ、4万円分の電子マネーを購入しようと70代の女性が来店した。対応した大畑さんは、手数料としては高額な電子マネーを高齢女性が購入することを不審に思い確認したところ、女性は耳が不自由であったため、承諾を得てスマートフォンを確認。メールには宝くじ2億円が当選し、手数料として4万円が必要などと書かれており、詐欺を確信したため、店長に相談し、110番通報したという。
森昇治署長から感謝状を受け取った大畑さんは「身近に起きて驚いたけれど、おばあちゃんのお金を守れて本当に良かった」と安堵(あんど)し、「少しでも不審に思ったら、こちらも努力して声掛けを徹底していきたい」と話した。
同署によると、ことし1月から現在までの管轄内における特殊詐欺被害は、5月26日時点で2件、合計約200万円となっており、県警では、3月に開設した特殊詐欺防止専用・24時間対応のフリーダイヤルの利用を呼び掛けている。番号は「これはわなや」の語呂合わせで「フリーダイヤル0120・508・878」。