集団献血に86人協力 県経営者協が呼び掛け
新型コロナウイルスの感染拡大で職場や学校での集団献血が少なくなる中、和歌山県内企業413社が加盟する県経営者協会(木村明人会長)は4日、加盟企業に協力を呼び掛け、集団献血に協力した。
㈱かんぽ生命保険和歌山支店が協賛し、昨年10月に始めた取り組みで、今回が2回目の実施となった。
献血会場を設置、運営する県赤十字血液センター(和歌山市和佐関戸)によると、職場などに献血会場を設ける職域献血の実施数は、新型コロナウイルス感染拡大前に比べて件数は大幅減ではないものの、まだまだ元の数までは戻っていないという。また、献血車を配車するには一定数の協力者が必要で、同協会が近隣企業に呼び掛けることで実施が可能になった。
参加者は就業時間中の協力となるため、事前に同協会が企業から人数や時間を聞き取った上で調整。待ち時間を少なく、密も避けることができる。同センターも事前に予定人数を把握できるなどメリットも多い。また参加企業側は、献血後に血液成分を調べてもらえることで、従業員の健康管理にもつながるという。
この日、ダイワロイネットホテル和歌山前(同市七番丁)で行われた献血には、近隣に立地する約10社86人が参加。前回も参加した㈱かんぽ生命保険和歌山支店の細見竜紀さん(45)は「コロナ禍なのでこの取り組みはいいと思う。献血をする良いきっかけにもなる」と話し、同協会の和田好史事務局次長は「従業員も健康意識が高まり、社会貢献にもつながる。協力してくれている企業があってこそ成り立つ」と話していた。
同協会によると今後もこの取り組みを続けていく予定だという。