観光振興事業に貢献 坂口さん功労者表彰

日本観光振興協会(山西健一郎会長)が、地域の観光振興に顕著な功績があった人をたたえる2021年度「観光振興事業功労者表彰」に、和歌山県内から県観光連盟理事・副会長の坂口邦嗣さん(70)が選ばれ、14日、県庁で伝達式が行われた。

坂口さんは、景勝地・和歌の浦で長年にわたり「漁火の宿シーサイド観潮」(和歌山市)の経営に携わり、県旅館ホテル生活衛生同業組合理事長として県内宿泊業の活性化と組織の発展に大きく貢献。市観光協会の理事、副会長も務め、地元漁港を活用した朝市の開催、和歌祭の復興など、地元関係者と一体となって地域の魅力を磨き、発信してきた。さらに、県観光連盟副会長として、県全域への観光客誘致にも精力的に取り組んできた。

こうした功績が高く評価され、本年度の全国の受賞者13人の中に選ばれた。

伝達式では、仁坂吉伸知事が表彰状と記念品を坂口さんに手渡し、功労をたたえ、感謝した。

坂口さんは、新型コロナウイルスの影響で苦境が続く宿泊施設など観光関連業の現状にふれ、感染収束後を見据えた振興策の必要性などを話し、仁坂知事も、すでに準備を進めていると応じていた。

 

表彰状を手に坂口さん㊧と仁坂知事