地元産の厳選素材で KANOWA直営店がオープン

和歌山の素材と人材を生かした「共創スイーツブランド」として「KANOWA(かのわ)」を企画運営する㈱コンフォート(和歌山市禰宜、山添利也代表)は、同市西庄に初となる実店舗をオープンした。

KANOWAは「お菓子と福祉事業所の価値が正しく評価され、障害者の給料アップをかなえたい」との思いから立ち上げたスイーツブランド。地域と福祉をつなぐ拠点として直営店をオープンさせたいと、4月27日から5月末までクラウドファンディング(CF)で支援を募った。

50万円の目標金額に対し約120万円の支援があった。山添代表(46)は「取り組みに共感してもらい応援していただいた。皆さんの期待に応える店にしていきたい」と意気込んでいる。

店内の壁には、CFのリターン(返礼品)となったミカンの木の枝に名前やメッセージが書かれ、ぬくもりあふれる雰囲気となっている。店舗としての営業は週末の土日のみで、看板商品の「紀州プレミアム生レモンケーキ」をはじめ、紀州五色バウムや奇跡バウムなどの商品が並ぶ。他にも同事業所が加工作業しているレモン搾汁やピューレ、パウダーを生かした「和歌山まりひめ苺生キャラメル」、「レモンカスタードクリームパン」や和歌山の農家、食品メーカーの訳あり品などを販売する。平日は山添代表が食分野のコンサルやプロデュース、福祉事業の相談に応じる「和歌山スイーツ食品研究所」も展開する。

山添代表は「福祉事業と民間企業の橋渡し的な場所になれば」と願う。今後は通常営業だけでなくイベントやワークショップなどの開催も予定している。

午前11時~午後4時。直営店は土日営業。問い合わせは同社(℡073・463・4551)。

オープンした店内で山添代表

オープンした店内で山添代表