夏休みの帰省は慎重に 県民への「お願い」
国が新型コロナウイルスの緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の実施区域の変更を決めたことを受け、和歌山県は9日、感染防止のための県民への「お願い」を変更し、県内への帰省について慎重に行動することや、冷房使用時の定期的な換気などの呼び掛けを追加した。12日から適用する。
国は12日から8月22日まで、東京都に4回目の同宣言を出し、沖縄県への宣言も同日まで延長。同重点措置は大阪、埼玉、千葉、神奈川の4府県で同日まで延長し、京都、兵庫、北海道、愛知、福岡の5道府県は7月11日で解除する。
今回の「お願い」の変更では、同宣言や重点措置の対象となる6都府県への不要不急の外出を控えるとともに、「やむを得ず外出する場合でも、会食や接待を伴った飲食をしない」とした。
夏休みや盆のシーズンを控え、県内への帰省については、在住の自治体が出している外出や都道府県間移動の自粛要請を守り、帰省する場合は十分に対策して慎重に行動するよう求めている。
冷房を使う機会が増え、室内が密閉されて感染リスクが高まる恐れがあるため、定期的な換気など基本的な感染対策の徹底も盛り込んだ。
9日、県庁で記者会見した細川一也県危機管理監は「和歌山はようやく感染が落ち着いてきたが、第4波をみても大阪が増えるとまた上がってくる。引き続き全国の状況をみて、県民には『お願い』に書いていることに注意してもらい、皆で力を合わせて乗り切っていきたい」と話した。