粉河が南部との接戦制す 星林はコールド発進

【2日目・第2試合】

粉河 2 0 0 0 0 0 0 0 0 2
南部 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

〔粉〕木村―筒井〔南〕堺―谷口▽2塁打=崎山(南)

粉河がエース・木村の好投でロースコアのゲームをものにした。初回に4番・橋本の適時打で先制。5番・木村の内野ゴロの間にさらに1点を加えた。木村は縦横2種類のスライダー、カーブなどの変化球で緩急をつけ、わずか被安打3で完封。「昨秋に負けてから、直球と変化球の球速差をつけることを意識してきた。前半は変化球が浮いてしまったが、途中から修正できた。点数は70点くらい。力を抜いてテンポ良くストライクゾーンに変化球を投げることができた。最後まで疲れは感じなかった」と振り返った。富樫大地監督も「木村の良さは制球力とスライダー。きょうは5回くらいまで抜け球も多かったが、途中から修正してくれた。安心して見ていられた」とエースをたたえた。

打線は初回に上位打線がつながり先制し、試合の主導権を握った。富樫監督は先制打を放った4番・橋本について「勝負強く打ってくれた。理想通りの運びだった」と目を細め、「勝てて本当にほっとしている」と話していた。

緩急を使い好投した木村(粉河)

緩急を使い好投した木村(粉河)


【2日目・第3試合】

星林 0 0 0 0 1 1 1 5 8
和歌山南陵 0 0 0 0 0 1 0 0 1

(8回コールド)

〔星〕榎本―伊東〔和〕神之田、古家、三上―小柳▽3塁打=立石(星)▽2塁打=榎本、亀川、山本樹、伊東(星)松下、村田(和)

星林が12安打8得点の猛攻で圧勝した。5回から3回連続で1点ずつを挙げると、8回は4安打を集め一挙5点を加え試合を決めた。

先発は背番号9の榎本。「2日前に先発を告げられた時はびっくりした。不安で試合中もずっと全身が震えていた」という2年生右腕は直球とチェンジアップを軸に丁寧な投球を見せ、8回を投げて1失点と好投した。6回は1点を返されなお無死満塁とされたが、後続を打ち取り「仲間を信じて思いっ切り腕を振った。ピンチでも冷静に投げられた」と振り返った。宮下隼一監督も「投球のテンポが良く、リズムの良さが攻撃につながったと思う。100点の投球だと思う」と絶賛した。

打線も1回を除き毎回安打と爆発。湯浅主将は「接戦で後半勝負を予想していた」と驚きの表情。「相手投手をよく分析し、チーム内で情報を共有したことが生きた。一人ひとりが気持ちを高く持って臨めた」と振り返り、次戦に向け「4強が目標。ミスをみんなでカバーし、勝ちにつなげたい」と闘志満々だった。

次々と生還する走者(星林)

次々と生還する走者(星林)