CD和歌山弁落語集6を発売 桂枝曾丸さん

和歌山市の落語家・桂枝曾丸さんのCD「和歌山弁落語集6」が8月3日に発売される。4年ぶりの新作リリースで、おなじみ〝和歌山のおばちゃん〟の、にぎやかで、愛らしく、痛快な笑いを収めた3作品が楽しめる。

枝曾丸さんは1999年から20年以上にわたり、同市出身の漫画家・マエオカテツヤさんとの共作で和歌山弁落語を手掛け、毎年の独演会「わかやま芸品館」などで発表。生の和歌山弁を取り入れた生活感たっぷりの笑いは広く支持され、これまでにCD5枚をリリースし、収録の15作品はポニーキャニオンから音楽サイトで世界配信もされている。

今回のCDには、平成、令和をまたぐ2018~21年に和歌山市民会館での独演会で演じられた3作品を収録。

「おばちゃん様さま」は、主人公・てるちゃんが特殊能力を手に入れ、あっという間に行列のできる有名人になっていく物語。その真相とは? 「夢のあとさき」は、兄の墓参りのため電車に乗ったてるちゃんらが、目の前に座るどこか懐かしい少女と出会い、不思議な世界に迷い込む。少し怖い、ファンタジー落語となっている。「欲盛通販」は、テレビの通販番組を見て次々と不要な物を買ってしまう和歌山のおばちゃんの痛快ストーリー。封を開けた途端に興味が薄れてしまう人間の性(さが)を明るく笑う。

枝曾丸さんによると、配信の効果で、これまで落語を聞かなかった層にもファンの裾野が広がりつつある。今夏は新型コロナウイルスの感染再拡大で、帰省などもしにくい状況。新作CDについて「お盆のお土産や、巣ごもりで故郷に帰れない人へのプレゼントなどにもぜひ」と話している。

定価2000円。枝曾丸さんの公式ホームページ(http://www.sisomaru.com/)、紀伊国屋文左衛門本舗(https://www.bunza.co.jp/)の他、県内のツタヤウェイ全店、ルル・ミュージック、HITSイシイ本店などで取り扱っている。

桂枝曾丸さんの「和歌山弁落語集6」

桂枝曾丸さんの「和歌山弁落語集6」