高等美容専門学校の2人入賞 ヘア&メイク
和歌山高等美容専門学校(和歌山市小人町)の2年生、岡村莉穂さん(20)と南出日菜さん(21)が、県美容業生活衛生同業組合(同市黒田、村田博文理事長)主催のフォトコンテストのヘア&メイクの部で準優勝、3位にそれぞれ輝いた。優勝したカットの店あっこ(古座川町)の津本陽子さんも、同校の卒業生。
同組合は毎年6月、加入する美容室の従業員や県内の美容学生を対象に技術を競い合う「県美容技術選手権大会」を開いている。昨年は、新型コロナウイルスの影響で中止に。ことしは作品を写真に撮り、芸術性や美しさを競うフォトコンテストとして開かれた。
準優勝した岡村さんの作品テーマは、鋭い力強さを意味する「精悍(せいかん)」。岡村さんは「見た目はカラフルでポップにしつつ、内側には自分らしさや個性を表す紫にし、内面的になりたい自分の目標を作品に込めた」と話し、「いろんな人の色に染まれるけれど、内側では芯のある自分らしさをしっかりと持っていたい」との深い思いを語った。
3位の南出さんは「『TWINKLE GLITTER』をテーマに、透明感を出して白に近づけるようこだわった」と約50時間もの制作期間を振り返り、「後ろのカットラインはうまくできたけれど、前髪のアシンメトリーをもっと極めたかった」と悔しさもにじませた。
同校では「ハートで学ぶ」「カットができなきゃ美容師じゃない」というスローガンのもと、1年生からカットの基本スタイルを積極的に学んでいる。同校の亀井都紀子校長は「カットが大好きな生徒が多いのが特徴」と話し、「コロナ禍でいろんな力を発揮する機会がない中、カットラインの腕が確かなことを実感でき、励みになるはず」と笑顔。「いずれサロンというステージで『あなたに切ってもらいたい』と言ってもらえるような美容師になってもらいたい」と期待を込めた。