山本五十六で活性化 和歌の浦発カレー好評

国指定名勝で、日本遺産にも登録されている和歌山市の「和歌の浦」を盛り上げようと、和歌の浦観光協会(坂口宗徳会長)は、同地ゆかりの海軍軍人、山本五十六(いそろく)をモチーフにした「連合艦隊牛すじカレー」を制作。7日に販売を開始し、売れ行きは好調だという。1箱550円、限定3000個。

同観光協会によると、同氏は1939年9月1日、和歌浦湾に入港していた戦艦「長門」に連合艦隊司令長官として着任。また、海軍といえば金曜日にカレーを食べるという慣習に着想を得てカレーの商品化を思い付いたという。

パッケージの面には、戦艦「長門」の写真と山本五十六の名言「やつてみせ 言つて聞かせて させてみせ 誉めてやらねば 人は動かじ」の他、「山本五十六連合艦隊司令長官任命の地」とあり、裏には同氏の写真付きで和歌浦湾との関わりを解説している。

コロナ禍でも自宅で楽しめるものをと、県の補助金を活用し一般社団法人同市観光協会と共同開発した試作品が好評だったため、今回商品化となった。

味は、大人から子どもまで楽しめるまろやかな中辛で、トロッとした牛すじ入り。

新和歌浦で旅館を経営し、同商品を企画した坂口会長(46)は「山本五十六と和歌浦の話はあまり広く知られていないと思う。まちの活性化に一役買ってもらえれば」と期待を込める。

和歌浦地区の旅館や和歌浦漁港交流拠点おっとっと広場、ユタカ交通㈱(ゆたか旅案内所)、同市観光土産品センター(一番丁)などで販売中。販売所によっては、わかやまリフレッシュクーポンを利用できる。

 

「『連合艦隊牛すじカレー』で和歌の浦を盛り上げよう!」と観光協会メンバーら