石倉氏が会長に 近畿税理士会県支部連合会
近畿税理士会県支部連合会の会長に、和歌山市の石倉督斗氏(62)が就任した。任期は2年間。
石倉氏は県立桐蔭高校を卒業し、早稲田大学法学部に進学。35才で税理士登録。その2年後に独立し、万町に石倉督斗会計事務所を開設した。38歳で行政書士登録。
石倉氏は、新型コロナウイルス感染拡大が多くの事業者に影響していることにふれ「コロナ禍においては、顧問先の『今、目の前の課題』に共に取り組む必要がある」と話す。
「困っている顧問先に寄り添い手助けすることが、身近にいる税理士にできることであり、大切」と、納税義務の適正を図るだけでなく、顧問先の思いをくみ取り、業界全体で一枚岩となりコロナ禍の厳しい環境で経営者の相談に対応していくと強調。
任期中に取り組む重点課題として、10月1日から導入される、免税事業者に対して適格請求書発行事業者を選択するか否かを決める、インボイスの登録申請書の周知と説明の徹底、来年度末に期限を迎える非上場株式に係る事業承継税制の特例措置を受ける特例承継計画の提出のアナウンスなどを挙げる。
この他、コロナ禍で実施件数は減ってしまっているものの、「小中学校、高校での租税教育の実施にもさらに力を入れていきたい」と抱負を語った。