オンラインで鑑賞 秋篠宮ご夫妻が生徒と交流
「紀の国わかやま総文2021」は2日目の1日、秋篠宮ご夫妻が英語部門と美術・工芸部門をオンラインで鑑賞され、生徒の代表がご夫妻と交流した。
ご夫妻は、午前は御坊市民文化会館で開かれた英語部門で英語演劇をご覧になり、午後は美術・工芸部門の会場の県立近代美術館(和歌山市吹上)からの中継で、生徒による説明を聞きながら作品を鑑賞された。
同美術館は、全国から394点が出品されている同部門のメイン会場。同部門生徒実行委員会委員長の岩田麻菜美さん(県和歌山3年)、副委員長の殿崎美嘉さん(同)と森優衣奈さん(橋本2年)の3人が中継カメラを先導して案内した。
作品の説明は4人の生徒が担当し、山本涼子さん(和歌山商3年)と上山双葉さん(桐蔭2年)は県外生徒の作品を代理で紹介。山田瑠奈さん(神島2年)は油彩画、栗山潤也さん(南部3年)は彫刻の自作について、ご夫妻の質問に答えながら、テーマや工夫、素材、制作時間などを説明した。
栗山さんは「こんな機会は人生に1回あるかないか。『良い作品』と言っていただけたので、これからも精進したいです」と笑顔で話した。
作品鑑賞の後、ご夫妻は、総文全体の生徒実行委員会委員長の前冬磨さん(開智3年)、副委員長の梅本華さん(桐蔭3年)、総合開会式部会副部会長の梅本陽菜さん(同)、同部会委員の鳥羽千智さん(橋本3年)の4人と交流された。
秋篠宮さまは、前日の総合開会式について「素晴らしかったです。コロナ禍の中でパフォーマンスをどうするのかなど、とても考えられており、よくここまでまとめてこられたなという印象を受けました」と生徒らをたたえ、紀子さまは大会テーマの「届けよう和の心 若葉が奏でるハーモニー」にふれ、「皆さんの思いが一つになって、『和の心』が私たちにもしっかり届きました」と話された。
4人はご夫妻の質問に答えて、開催までの準備の苦労、実行委員会の生徒が友情を深めてきた様子などを説明。最後にご夫妻と4人は、一緒に両手の指で和歌山の頭文字「W」をつくるポーズをし、「私たちも仲間ですね」との紀子さまの言葉に全員の笑顔がはじけた。
前さんは「(ご夫妻に)見ていただき、とてもうれしい。私たちの話をほほ笑ましく聞いてくださり、無事に開催できた達成感も増しました」と話していた。