6日連続で感染30人超 和歌山市でクラスター
和歌山県は3日、県内で幼児から80代の33人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。一日の感染者が30人を超えるのは6日連続。和歌山市鳴神の建設業、㈱山成工業の従業員の感染が計5人となり、65例目のクラスター(感染者集団)に認定された。
33人の保健所管内別内訳は、和歌山市13人、岩出4人、橋本3人、湯浅3人、田辺1人、新宮7人、県外2人。1人が重症となっている。
同社のクラスターでは、従業員が車に乗り合わせて現場に向かうなどし、マスクを着けていないこともあったという。従業員11人全員の検査を終え、他の6人は陰性だった。接触があった別の建設会社の14人を検査している。
発表済みの新宮市のスナックのクラスターでは、利用客1人の陽性が新たに分かり、感染者は26人となった。
直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は県全体で26・8人、保健所管内別では和歌山市が30・6人、新宮が70・5人で、爆発的な感染(ステージ4)の目安25人を上回り、岩出も24・8人で近づいている。
県内の感染者は累計3077人、入院中の患者は249人(うち重症者13人)、病床使用率は56・6%。変異株スクリーニングによる陽性者は1125人で、うちデルタ株(インド型)が68人(8人はゲノム解析で確定)となった。
県庁で記者会見した県福祉保健部の野㞍孝子技監は、感染ルートは県外由来が多いとし、集団での飲食は控えること、何か症状が出たら早くクリニックを受診することなどを繰り返し呼び掛けた。