マイナ申請で1万円商品券 紀の川市が県初
和歌山県の紀の川市はマイナンバーカードを取得した市民を対象に1人1万円(500円券×20枚)の地域振興券を支給する。県内で初めての取り組みで、12月24日までに住民基本台帳に記載がある人が条件。取得者には自宅に券を送付する。
市商工労働課によると、マイナンバーカードの人口に対する交付枚数率は7月1日現在で県内が29・9%、紀の川市は30・7%。
地域振興券の支給で市内の店への応援とマイナンバーカードの普及促進を図るために実施する。券は市内の287店舗で使用できる。すでにカードを保有している人にも発送する。
12月24日までのマイナンバーカード取得者が対象で、取得期間により発送時期や利用期間が異なる。地域振興券の受け取りに関する申し込みは不要。
企画経営課は8月から市民がカードの申請をしやすいよう出張申請窓口を開設する。8月は市民体育館で実施。新型コロナワクチンの接種で来館する人が気軽に手続きできるようにする。また、市の公式「ライン」により日時や場所などの発信も行う。申請者には市内事業者(ハグルマ㈱)の「たまねぎドレッシング」も贈呈する。
商工労働課の野口道裕班長は「デジタル化が進む中でマイナンバーカードはコアな部分になる。推進と市内の消費喚起ができれば」、企画経営課の西端克典主任は「全国的にも珍しい取り組み。市民サービスの向上にもつながるので申請とともに地域の消費につなげていければ」と話している。
地域振興券についての問い合わせは市マイナンバーカード普及促進地域振興券コールセンター(0120・0178・49、ホームページhttps://kinokawa-mnc.com)。受付時間は午前9時から午後6時まで。
出張申請については企画経営課(℡0736・77・2511)。