IBWがトップ3 ネイルアートのコンテスト

学校法人山本学園IBW美容専門学校(和歌山市南汀丁、山本文子校長)の2年生、井沼このはさん(19)と1年生の山﨑夕菜さん(18)、土井絵里奈さん(18)が、県美容業生活衛生同業組合(同市黒田、村田博文理事長)主催のフォトコンテストのネイルアートの部で1~3位を独占した。

同コンテストは、組合に加盟する一般や学生を対象に実施。新型コロナウイルス対策のため、同部門ではネイルチップにオリジナルのデザインを施し、写真撮影したものが審査された。

優勝した井沼さんは、来年成人式を迎えることから「日本の帯」をテーマに、黒をベースにシックなネイルアートに仕上げた。「梅など、日本の花を中心にすごく細かく描いた」とこだわった作品は、ネイルチップ80枚ほどを使い練習を重ね、最後は徹夜で仕上げたという。優勝について「素直にうれしかった。これまでは先輩についていくだけだったけれど、やったらできるんだと実感したので、今後は積極的にいろんな技術に挑戦しながら、いずれは自分の店を持つという夢に向かって頑張りたい」と気持ちを新たにした。

準優勝の山﨑さんは、テーマに「日帰り旅行」を選んだ。テーマからは想像できないようなファンタジーな宇宙を描いたネイルチップには、架空の惑星や宇宙人が登場。「自分の世界観に没頭できて楽しかった」と制作時間を振り返り、「今後は制限時間内にこのクオリティーを完成させられるようにしたい」と新たな課題を見つけた。

3位の土井さんが選んだテーマは「かえるちゃん」。制作時は梅雨だったため「じめじめと憂鬱(ゆううつ)な梅雨を楽しくしたい」との思いで、マスクをしたかわいらしいカエルなど、コロナ禍を反映しつつもポップで明るいデザインに仕上げたという。

同校の山本正治副校長は、「好きは後からやってくる」と明言。「コンテストに参加して生徒らはもっとネイルアートが好きになったはず。大人の『好き』は本人が気付かないことも多く、環境をつくることが大切なので、今後も環境を整えながら生徒らの興味の幅を広げていきたい」と話していた。

トロフィーと賞状を手に(右から)井沼さん、山﨑さん、土井さん

トロフィーと賞状を手に(右から)井沼さん、山﨑さん、土井さん