勲功爵うれしいニャ ニタマ駅長に称号授与
和歌山電鐵貴志駅の執行役員、ウルトラ駅長のニタマに21日、和歌山を全国に発信した功績者を県が表彰する「和歌山県勲功爵(わかやまでナイト)」の称号が贈られた。
「わかやまでナイト」は2008年、同駅の名誉永久駅長「たま」が最初に受賞し、11年には白浜のパンダファミリーに贈られ、ニタマが3例目。受賞者は名前に「卿(きょう)」を付けて呼ばれる。
授与式は同駅で行われ、県公式インスタグラムでライブ配信された。仁坂吉伸知事がニタマに表彰状と徽章、副賞のキャットフードを贈り、同社の小嶋光信社長が記念のマントをニタマに着せた。
仁坂知事は、ニタマの功績をたたえ、「コロナが晴れたら、きっと多くのお客さんが日本、世界から来る」と期待。ゲストで、パンダファミリーの飼育スタッフ・吉田倫子さんは「和歌山の未来創造に向けて、共に盛り上げていきたい」、〝和歌山大好き・猫ガール〟のモデル・本谷紗己さんは「ニタマ卿がたくさんの皆さんの心の支えになってもらえたら」と祝福した。
式典中、ニタマは何度も鳴き、小嶋社長は「いつもは声を上げませんが、きょうは『ありがとニャー』『緊張したニャー』と言っています」とニタマ卿の思いを代弁していた。