妊婦優先接種に配慮を 県が市町村に通知

和歌山県は23日、妊婦やその配偶者らが新型コロナウイルスワクチンを優先的に接種できるよう、各市町村に配慮を要望する通知を出した。

千葉県で新型コロナに感染した妊婦の入院先が見つからず、療養中の自宅で早産となり、赤ちゃんが死亡したことを受けたもの。

通知では、妊娠後期の妊婦は感染した場合に重症化リスクが高いとされることから、若い世代への感染拡大が続く和歌山県内においても、妊婦が安心して出産に臨める環境を整備する必要があるとしている。配慮の方法として、集団接種会場への追加枠の設置、キャンセル枠への優先登録などの例を挙げている。

県健康推進課によると、県内では第5波の7月11日から8月17日までに、妊婦の感染が9例確認されている。