メイドイン和歌山 麻生地TシャツKAZE誕生

和歌山市本町4丁目の合同会社WAKAYAMA WOODYS(ウッディーズ)が、染めるのも縫うのも全て〝メイドイン和歌山〟にこだわった加工用Tシャツを開発し、加工用ヘンプ(麻)ウェアを取り扱う新ブランド「KAZE」(ケイズ)を立ち上げた。ローマ字読みで風とも読むブランド名には、海や山、川など、和歌山の自然とうまく調和している風のように、同ブランドが生み出すヘンプウェアが、世界中の人や自然と調和する身近な存在になってほしいとの願いが込められている。

同社は、衣類や帽子、タオルなどへの二次加工を行うオリジナルプリント事業の他、「PRINTSHOP WOODYS」の運営、自社ウェアブランド「PuffPuff(パフパフ)Wear」など、さまざまな事業を展開。今回、衣類のプリント加工を手掛ける同社ならではの視点と技術、経験、つながりなどを生かし、県の繊維加工会社協力のもと、唯一無二の〝和歌山生まれの加工Tシャツ〟が誕生した。

同社の辻岡大樹代表は、ヘンプの魅力について「ファッション性はもちろん、冬でも暖かく、速乾性に優れているなど、たくさんある」と語る。一方、加工用のヘンプウェアが流通していないことに着目し、「ないなら作ってしまおう」との発想で約1年前に開発をスタートさせた。

同社によると、県のニット産業は1909年にスイスの丸編み機を導入したことが始まりとされ、第1次世界大戦を機にメリヤスが発展。日本一のメリヤス産地となった伝統の技と歴史を誇る県の繊維業界などの地場産業をはじめ、さまざまな分野と連携しながら「個」の企業としてだけでなく、「知る人ぞ知るニットのメッカ」である地域全体の活性と成長を目指す。

ヘンプ素材にソフトでしなやかなスーピマコットンをブレンドした同商品「KAZE‐01」は、ヘンプ35%、綿65%とこだわりのベストバランスにすることで、着心地や耐久性を突き詰めた妥協のないハイクオリティーな仕上がりに。着れば着るほど味が出て〝自分色〟に変化していく天然素材の良さを楽しめる。

ヘンプ素材の可能性×和歌山ニットクオリティー×和歌山新地場産業を追求した同商品について、辻岡代表は「ストーリーのある〝メイドイン和歌山〟の加工用Tシャツは、オリジナルTシャツを作ったり、ユニフォームにしたりなど汎用性が高い」と笑顔。「自由度が高いので、発想次第でいろんな使い方で遊んでもらいたい」と話し、「まずは加工用Tシャツならではの使い方として、自分のデザインを入れてオリジナルTシャツを作ってみませんか?」とPRするとともに、「和歌山のものを日本全国、世界でも知ってもらいたい」と期待を込める。

希望小売価格は8200円。ホワイト、ブラック、スモークグリーン、マスタード、キナリの5色展開。サイズはS~XXL。同社運営の「PRINTSHOP WOODYS」で購入できる。

問い合わせは同社(℡073・488・2007)。

商品を手に笑顔の辻岡代表

商品を手に笑顔の辻岡代表