有田市立病院でクラスター 新規感染者は9人

和歌山県は1日、県内で10~90代の9人が新型コロナウイルスに感染したと発表。有田市立病院で入院患者(退院済みを含む)と職員の感染者が計9人となり、91例目のクラスター(感染者集団)に認定した。

9人の保健所管内別内訳は、和歌山市2人、岩出1人、橋本1人、湯浅4人、県外1人。

有田市立病院のクラスターは、患者8人と理学療法士1人の感染を確認。患者は全て同じ病棟の同じフロアを利用し、理学療法士は陽性者のリハビリを受け持っていた。感染経路は分かっていない。

直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は県全体で4・5人となり、7月21日以来72日ぶりに5人を下回った。県内の感染者は累計5244人、入院患者は59人(うち重症8人)で、病床使用率は10・0%となった。

最近の感染例で、ワクチン接種の効果で症状が軽く、検査が遅れるケースがみられることから、県福祉保健部の野㞍孝子技監は「典型的な症状でなくても、通常と体調が違えば検査してほしい。医療機関もコロナを疑ってもらいたい」と話した。