美しい街でおもてなし 国民文化祭向け清掃
和歌山県内で初めて開かれる国民文化祭「紀の国わかやま文化祭2021」(30日~11月21日)を前に、全国から訪れる人を美しい街で迎えようと、和歌山市は3日、「おもてなし大清掃」を実施。市内の28の企業や団体から約600人が参加した。
紀の国わかや文化祭は、文化芸術活動の発表・競演・交流などを行う国内最大の文化の祭典。市内では、間もなく完成予定の和歌山城ホールなど各会場で60以上の事業が催される。
和歌山城西の丸広場で行われたセレモニーで、尾花正啓市長は「ぜひ皆さんのおもてなしの力で、まちを美しくしていただきたい。訪れる方々に和歌山の歴史や文化を感じてもらい、コロナ禍で疲れた心に癒やしを届けられるよう、よろしくお願いします」と呼び掛けた。
参加者はほうきや火ばさみを手に、和歌山城内を中心に新たな市のシンボルの一つになる和歌山城ホール周辺で、落ち葉やたばこの吸い殻などのごみを収集。植え込みの雑草を丁寧に取り除くなどし、爽やかな汗を流した。
社員約40人と共に参加した損害保険ジャパン和歌山支社の支社長代理、朝隈裕康さん(41)は「全国の人に和歌山を知ってもらう良い機会。気持ちよく迎えられるよう、きょうはみんなで心を一つに活動したいです」と笑顔で話していた。