やつなみ新施設が竣工 14~16日に内覧会
社会福祉法人やつなみ(中本照子理事長)の新施設、介護付き有料老人ホーム「ブレシングホームやつなみ」が9日、和歌山市西庄に完成した。同日、同施設の多目的ホールで竣工式が行われ、中本理事長をはじめ、設計者の辻岡直樹建築設計事務所㈱(同市広道)、施工者の三友工業㈱(同市湊)の事業関係者ら約25人で祝った。
全30室の居室を持つ木造2階建ての新施設は、吹き抜けの開放的な玄関ホールを進むと、テラスにつながる食堂や多目的ホールがあり、談話コーナーなどの共有スペースも充実している。
式では、中本理事長の孫婿にあたる金光教西の庄教会(同市西庄)の中本和道教師が祭詞を奏上し、参拝者が玉串を奉納。孫の礼(あや)さんとひ孫の明信ちゃんら家族も見守る中、中本理事長は「版築(はんちく)という工法の多目的ホールは芸術品だと思っている。真心を込めて素晴らしいものに仕上げていただき、とても感動しました」と伝え、同事務所の辻岡直樹代表取締役と同社の矢部昌俊代表取締役社長に感謝状を手渡した。
矢部代表取締役社長は、「建物はもちろん、人も明るい同施設ならセカンドライフを楽しく過ごせるはず」と笑顔。辻岡代表取締役は、「『清潔で美しい建物を』という理事長の意向に沿い、無垢(むく)の板材や陶器の土など、天然素材を使って全体的に趣のある建物にした」と話し、「入居者の方やその家族にとって『施設に入った』というのではなく、『気に入ったアパートを見つけたよ』というように選んでもらいたい。共有部分も充実しているので、集ってもらえれば」と期待を込めた。
この日、同エリアでも続いていた断水が解消され、6日ぶりに給水が始まったことを受け、中本照真施設長は「ダブルの喜びで忘れられない日になった」と感慨深げに話した。
同施設では14、15、16日に内覧会を開く。
問い合わせは社会福祉法人やつなみ(℡073・499・6738)。