洗車や清掃お手伝い 海南高校美里分校の生徒
和歌山県紀美野町毛原中の海南高校美里分校(川久保尚志校長)の生徒ら13人は14日、地域に貢献しようとカーブミラーや側溝の清掃、同地区の買い物支援車「きみのり」の洗車を行った。
地区のカーブミラー清掃を通じて、山間僻地(へきち)の住民生活の改善と奉仕精神を育み、生徒たちに地域への愛着を高めてもらおうと数十年前から実施している。
生徒らは4班に分かれ、学校周辺や国道370号沿いのカーブミラーをモップや雑巾で磨いていった。高さ約2㍍のカーブミラーをモップで磨いていた前硲唯さん(17)は「旧道は全国的に事故が多発しているというニュースを見る。この辺もバイクが多く走るので事故が起こらないようきれいに磨いた」と笑顔。山口純矢さん(18)は「脚立やモップを使って磨いていった。奇麗になってとてもうれしい」と話した。
同地区毛原集会所の敷地では、買い物支援車「きみのり」2台を生徒3人で洗車した。軽自動車と普通車を約1時間半かけて洗った。松浦愛さん(18)は「車を洗うのも拭くのも初めて。地域の人たちのための車だと聞き、お手伝いができてうれしい」とにっこり。3年担任の田和憲司教諭は「洗車をしたことがない子もいる。実際に洗うことで道具の使い方や人と協力することが学べる。生徒らにとって学校でしか学べない経験ができたのではないか」と話した。
その他、通学路の側溝の落ち葉をかき集める清掃も行った。