特殊詐欺に気をつけて わんだーらんどが啓発

全国地域安全運動の一環として、和歌山北署と県警本部生活安全企画課は20日、スーパーセンターオークワパームシティ和歌山店(和歌山市中野)で県住みます芸人「わんだーらんど」が出演する啓発イベントを開き、漫才やゲームなどを通して特殊詐欺などの犯罪被害に遭わないよう呼び掛けた。

県警特殊詐欺被害防止広報大使を務めるわんだーらんどの2人(まことフィッシング、たにさか)はステージに立ち、詐欺の電話がかかってきた時の対処法をテーマに漫才を披露。子どもから高齢者まで幅広い来場者に笑いを届けつつ、特殊詐欺への警戒を呼び掛けた。

会場には3つの啓発ブースを用意。特殊詐欺ブースでは、犯人の音声体感コーナーを設けた。県警が得た、実際に片言の日本語で電子マネーの架空請求をする犯人とのやり取りを含め、3パターンの実録を公開。

侵入窃盗ブースでは、防犯の基本となる鍵掛けを「二重ロック」を配布しながら呼び掛けた他、子ども・女性被害防止ブースでは、県警の電子メール配信サービス「きしゅう君の防犯メール」の活用をPRした。

県警は同イベントに合わせて、特殊詐欺防止専用・24時間対応のフリーダイヤルを周知するため、「これはわなや」の語呂合わせの番号(0120・508・878)などが書かれたオリジナルTシャツとトレーナーを製作。きしゅう君も参加するじゃんけん大会が開かれ、勝ち残った参加者らにオリジナルTシャツやトレーナーが贈られた。

まことフィッシングさん(36)は、「オリジナルTシャツやトレーナーなど、恥ずかしがらずにいろんなところに着ていってほしい」、たにさかさんは(36)は「電話しながらATMを操作している人を見掛けたらおかしいなと思って、誰でも声を掛けてもらいたい」と話した。

県警によると、同専用フリーダイヤルは3月の開設以来、徐々に利用が増えており、9月末時点で約1100件の確認電話があったという。そのうち特殊詐欺に関する電話は約170件だったといい、「お金の話があったときに確認できるツールとして、気軽にいつでも電話してもらいたい」と呼び掛け、被害に遭わないよう、誰かに確認・相談することの重要性を訴えた。

特殊詐欺をテーマに漫才するわんだーらんど

特殊詐欺をテーマに漫才するわんだーらんど