障害のある子どもと家族を終日招待 白浜AW

和歌山県白浜町のテーマパーク「アドベンチャーワールド(AW)」は3日、障害のある子どもとその家族を招待する「ドリームデイ・アット・ザ・ズー」を開催し、1003組、4213人が動物とのふれあいなどを楽しんだ。

1996年にオランダのロッテルダム動物園で始まり、40カ国で展開されている国際的なプログラム「ドリームナイト・アット・ザ・ズー」の取り組み。

アドベンチャーワールドでは2017年から実施しており、昨年はコロナ禍の影響で中止となったが、4回目のことしは従来の夜だけの開催から規模を広げ、園内を一日貸し切るスタイルとした。

来園した家族は、動物とのふれあいや餌やり、マリンライブなど多くのイベントを楽しみ、遊園地でも遊んだ。

今回の招待には地元を中心に56団体・企業と421人がボランティアとして協力し、園内各所でパラスポーツの体験やワークショップ、販売ブースなどを展開し、来園した家族らを歓迎した。

大阪府から訪れた30代男性は「初めて参加しましたが、スタッフの方々の対応も素晴らしく、とても充実した一日を過ごすことができました」、2回目の参加という奈良県の30代女性は「前回は夜のみだったのであまり時間がありませんでしたが、きょうは昼間だったので、時間に追われず、ゆっくりと動物たちと楽しむことができました」と笑顔。

大阪府の40代男性は「子どもが車椅子での移動なので、普段はどうしても動物の近くまで行けないのですが、きょうは目の前まで行くことができました」と喜びを口にした。

象の餌やりを体験する来園者

象の餌やりを体験する来園者