遠藤本部長が着任 強くしなやかな県警に

11月26日付で着任した和歌山県警の遠藤剛本部長(51)が1日、県警本部で会見し、「県の治安維持と、県民の安全と安心の確保という非常に重い責任で、身の引き締まる思い」と話し、「全力でこの職責を果たしてまいりたい」と力強く抱負を述べた。

遠藤本部長は福島県出身。東京大学法学部を卒業後、1995年に警察庁に採用され、奈良県警刑事部捜査第二課長、警視庁刑事部捜査第二課長、内閣総理大臣秘書官などを歴任した。これまで刑事部門で詐欺事件などの知能犯の捜査を多く担当。2019年からは内閣官房長官秘書、内閣総理大臣秘書官を務め、いつ発生するか分からない自然災害などに対応するため、明かりをつけたまま眠るなど、24時間スタンバイの状態で臨んでいたという。

和歌山を訪れるのは今回が初めてとし、「故郷に空気が似ているような気がしてほっとした」と印象を語り、「これまでは緊急時に対応できるよう、あまり外出ができなかったので、県内各地いろんなところに行ってみたい。和歌山ラーメンや果物もおいしいと聞いているので楽しみ」と話した。

県警への抱負については、「力強くしなやかなプロ集団として、個々の職員が実力に磨きをかけていくとともに、風通しよく生き生きと働け、意見を出し合いながら総合力を発揮できるようにしていきたい」と意気込みを語った。

 

抱負を語る遠藤県警本部長