飾って楽しい紙のアート 川島朋恵さん作品展

アルファベットを美しく表現する「カリグラフィー」やフランス額装などを手掛ける和歌山県有田市のペーパーアーティスト、川島朋恵さん(54)の作品展が28日まで、和歌山市禰宜のケーキサロン・マニエールで開かれている。

川島さんは大阪府八尾市出身。結婚を機に和歌山へ移住。2014年からLunar.tomo(るなとも)の作家名で県内を中心に活動している。

「元々ものづくりが大好き」という川島さんは、高校生の時に漫画研究部に所属。独学で絵を始めた。カルチャー教室で受講したカリグラフィーに魅了され、インストラクターの資格を取得。現在は希望者を対象に教室も開く。この他、額縁や背景などをアレンジし「飾る」ことを楽しむフランス額装やペーパーアートにも取り組み、芸術活動の幅を広げている。

今展では、クリスマスを題材にしたカリグラフィーやイラストに紙で作った立体的な花を配したペーパーアートなど31点が並ぶ。

オナガドリをイメージしたペーパーアート作品「幸せの鳥」は、虹を彷彿(ほうふつ)させる淡い色紙で尾や鶏冠(とさか)を表現。フランス額装の手法と組み合わせ、より優しい雰囲気の作品に仕上げたという。

川島さんは「和歌山ではあまりなじみのないカリグラフィーやフランス額装を知るきっかけになれば。こんな世界もあるということを広めたい」と笑顔で話している。

午前9時から午後7時(最終日は3時)まで。26日は休み。問い合わせは同店(℡073・477・3155)。

 

川島さんとさまざまなペーパーアート