6歳で英検準2級合格 智弁小の澁谷実玖さん
和歌山市の小学1年生、澁谷(しぶや)実玖さん(6)が、11月に実施された実用英語技能検定(英検)準2級(高校中級レベル)に合格。「難しかったしあんまり自信がなかったのでうそだと思ったけど、うれしかった」と喜んだ。
澁谷さんが初めて英検を受験したのは、3歳の時。中学初級レベルとされる英検5級に合格した。4歳の時には、4級(中学中級レベル)と3級(中学卒業レベル)に合格。昨年は小学校受験を経験し、現在は智弁学園和歌山小学校(同市冬野)に通う。
今回合格した準2級は、一次試験(筆記とリスニング)と二次試験(面接形式のスピーキングテスト)に分かれ、教育や科学などを題材にした長文の穴埋め問題が加わるなど、難易度も高くなる。
前回の3級は塾に通っての受験だったが、今回は学校と自宅での学習のみ、過去問も一切することなく臨んだ。母親の奈奈実さん(39)は、「2時間ほどの試験に耐えられたことがすごい」と愛娘の頑張りをたたえ、1年生から英語教育を導入し、ネイティブ講師による指導を受けられる同校の環境や教育に感謝する。
今回の試験には、音楽を聴きながら勉強することの是非を問う作文問題があったといい、澁谷さんは「自分の考えはNOだったけれど、YESの方が書きやすかったので、リラックスできるなどの理由で書いた」と振り返り、奈奈実さんは「学校で身に付けた作文の力も役立ったのでは」と話す。
二次試験前には、以前習っていた英会話講師のもとに通い、過去問をカードにしたものを使って面接の練習を重ねるなど、日頃の積み重ねと集中的な対策で見事合格をつかんだ。
現在、澁谷さんは週に3日バレエ教室に通い、バイオリンや絵画も習っている。クリスマスに開かれるバレエの発表会に向けて練習に励んでおり、将来の夢は、「獣医さん」とにっこり。ことしの夏、保護猫として迎えた新しい家族のみーこ(1)がきっかけといい、「獣医さんになれるよう、勉強を頑張りたい」と笑顔で話している。