三宝柑を丸ごと使った「福居袋」
前号では、真田氏発祥の地で、街ぐるみで彼らの歴史や功績を発信する上田市の事例を取り上げた。和歌山県産の柑橘(かんきつ)の数々を紹介してきた本コーナー。今週から話しを元に戻したい。
年の瀬となった昨今、温州みかんの最盛期を迎えている。この時期になると、上田市に本社を置く飯島商店から、特別な商品が販売される。今週は和歌山県産の柑橘を使った期間限定商品「三宝柑福居袋(さんぽうかん・ふくいぶくろ)」を紹介したい。
三宝柑福居袋は、三宝柑の旬を迎えるこの時期限定の高級ゼリー。三宝柑を上部でカットし中身を取り出したところに、搾りたての果汁を流し込み作られた商品。
この商品の特徴は何といっても、みずみずしい柑橘の香り。三宝柑を器にしてスプーンで中身をくり抜くように食べてもよいが、2等分や4等分に切るのがおすすめ。切断することで器となっている外皮から香りがあふれ、季節の到来を感じさせてくれる。ゼリーの味も甘さ控えめで口の中に三宝柑ならではの酸っぱさと風味が広がる絶品。
この商品の特徴は、購入時期によって商品の色に違いがあること。この時期、三宝柑はまだ青く、季節が進むにつれ黄色、オレンジへと変化していく。柑橘の熟成度によりシーズン中に何度も楽しめることも、この商品ならではといえる面白さだ。
購入は飯島商店のオンラインショップから可能。1個入り648円(税込み)で、送料が別途かかる。要冷蔵品で消費期限は4日。この時期ならではの味。ぜひご賞味いただきたい逸品だ。(次田尚弘/上田市)