3回目ワクチン本格化 和歌山市の高齢者ら

新型コロナウイルスワクチンの3回目接種が進んでいる。和歌山市では、医療従事者、高齢者・障害者施設の利用者や従事者に続き一般の高齢者への接種も前倒しされ、今月から本格的に、約230の協力医療機関で接種が行われている。

市によると、2回目の接種を終えた高齢者約9万5000人(うち施設入所者など約8000人)に昨年12月23日から順次、接種券を発送。現在は5月までに2回目を終えた人の接種が行われており、6~8月に終えた人には1月末から2月にかけて接種券を発送し、3月末までに接種完了を目指すとしている。

同市友田町の星野クリニック(星野好則院長)では22日、高齢者ら3回目を受ける人の他、初めての接種となる中学生らも来院した。

市内の中学1年生、松田晴季さん(13)は「オミクロン株が増えてきて心配なので打とうと思った。少しずつ感染が鎮まってほしい」、市内の会社員、折田真紀さん(54)は「和歌山の感染者の人数が大変になっていて、1・2回目の頃とは違う。3回目を打ってもらって安心感がある」と話していた。

同院は7日から3回目の接種を行っており、星野院長(42)は「オミクロン株の拡大で診療体制が逼迫(ひっぱく)してきている。感染予防をしっかりして、積極的に3回目の接種を受けてほしい」と呼び掛けた。

3回目のワクチン接種を受ける高齢者(代表撮影)

3回目のワクチン接種を受ける高齢者(代表撮影)