森田氏が出馬表明 紀の川市長選は選挙戦へ

中村愼司市長の死去に伴う紀の川市長選(2月20日告示、同27日投開票)に、新人の森田幾久氏(54)が26日、無所属で立候補することを表明した。市長選は岸本健氏(51)が無所属での立候補を表明しており、選挙戦になる見通し。

この日、森田氏は後援事務所(同市尾崎)で記者会見を開き、「みんなの想いをカタチに…!」をスローガンに掲げ意気込みを語った。

森田氏は同市出身。智弁学園高校から東洋大学法学部に進学。卒業後は建築会社などで営業一筋。ICT機器販売会社を経て1999年に旧粉河町議会に初当選し2期務めた。2005年からは紀の川市議会として4期に渡り、副議長や議会広報などの委員長を務めた。

昨年12月の市長選では、中村市長の対抗馬として立候補し敗れた。今回、周囲の後押しを受け「もう一度チャレンジしよう」と決意したという。

「働く、学ぶ、子育て、住む」環境を充実させることが重要だとし「選んでもらえるようなまちづくりを目指したい」と話した。同市の基幹産業である農業は遊休農地などの整備を行政が関わることで活性化を目指すという。校区外でも通える小中一貫校の設立の他、交通弱者に向け、熊取からのバスを市役所、粉河、桃山などの支所を経由して貴志川まで延伸を図ると話した。

 

立候補を表明する森田氏