急増続き490人感染 県が予防徹底呼び掛け
和歌山県が27日に発表した、新型コロナウイルスの新規感染者は前日比143人増の490人で、2日続けて過去最多を更新し、爆発的な感染拡大に歯止めがかかっていない。新たにクラスター(感染者集団)3件も認定し、入院待機は2327人に達している。
490人の保健所管内別内訳は、和歌山市285人、海南35人、岩出42人、橋本46人、湯浅12人、御坊17人、田辺43人、新宮8人、県外2人。和歌山市と海南、岩出、橋本、田辺は過去最多となった。
新たなクラスターは、131例目が日高川町土生の博愛デイサービスセンター日高川で、職員3人と利用者2人の計5人が感染。132例目は那智勝浦町天満のわかば保育園で、園児6人が陽性となった。133例目は和歌山市園部の有功保育園で、陽性者は園児4人と職員1人の計5人。
発表済みのクラスターでは、向井病院関係が2人増の29人、高齢者施設「サニーホーム」関係が4人増の53人、宇都宮病院関係が2人増の14人、藤民病院関係が1人増の6人、成華苑デイケアセンター関係が2人増の16人、㈱はまだ関係が2人増の12人、ようすい子ども園関係が1人増の8人、県立桐蔭高校体育科職員室関係が1人増の6人、愛徳医療福祉センター関係が4人増の12人、一織庵デイサービス打田関係が1人増の10人となった。
直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は、県全体が過去最多の249・3人。保健所管内別では、和歌山市397・4人、海南182・0人、岩出194・2人、橋本206・3人、御坊171・2人、田辺125・9人が過去最多を更新した。
県内の感染者は累計9230人、入院者数は526人(うち重症11人)、病床使用率は83・0%。
感染の連鎖が止まらない理由について県福祉保健部の野㞍孝子技監は、有症状での行動、マスクを外しての会話やスポーツ、会食など「リスク行動をとっている人が一定数いるのではないか」とし、手指消毒やマスクの着用、3密の回避など基本的な感染防止対策を一人ひとりが実行するよう、改めて呼び掛けた。