消防施設充実へ 南海化学が和歌山市に寄付
南海化学㈱(大阪市西区、菅野秀夫社長)は1月31日、和歌山市の消防施設充実のため、2500万円を寄付した。
同社は化学薬品や医薬品の製造、販売などを手掛け、市内に工場とグループ会社の3カ所の拠点を持つ。小雑賀の駐車場敷地の一角を市中消防署南分署宮前出張所の用地として貸与してきたが、昨年売却したことを受け、消防活動を支援したいと寄付を申し出た。
同出張所は、売却先の企業の協力により、今後も現在の場所で維持される。寄付金の使途は未定だが、機材の購入や施設の強化などに役立てる方針。
贈呈式は市役所市長室で行われ、菅野社長が尾花正啓市長に目録を、尾花市長が菅野社長に感謝状を手渡した。
菅野社長は「わが社は長年、和歌山市でお世話になっている。これからもよろしくお願いしたい」と話し、尾花市長は「大変ありがたい。地域の防災の要をさらに充実させたい」と感謝した。