三代・加藤利昇作陶展 ギャラリー龍門で

美術・茶の湯道具の翠洸洞(津市)が主催する「三代 加藤利昇茶陶展」が17日から21日まで、和歌山市湊通丁北のホテルアバローム紀の国2階ギャラリー龍門で開かれる。

「開窯百五周年記念新作展」と題し、京都の利昇窯3代目・加藤利昇さん(75)が作陶した茶わんや水指、花入れ、香合など京焼の技法を凝らした新作約80点が展示される。

加藤さんは1946年京都生まれ。69年に作陶を志し、永楽家16代・即全氏に師事。その後独立し、3代目利昇を襲名。仁清(にんせい)写や乾山(けんざん)写、交趾(こうち)など色彩豊かで風格ある作品を探求し、作陶を続けている。

今展では、表千家前家元・而妙斎(じみょうさい)宗旦宗匠御箱書の「仁清写青海波松茶盌」や釉薬の流れで穏やかな波を表現した「片男波茶盌」など見応えある茶道具が並ぶ。

加藤さんは「今展は和歌山をイメージした新作も展示します。紀州の皆さまにご覧いただけるとうれしく思います」と話している。

午前10時から午後5時(最終日は4時)まで。会期中は加藤さんが在廊する。

問い合わせは翠洸洞(℡059・228・4865)。

仁清写青海波松茶盌 而妙斎宗旦宗匠御箱書(翠洸洞提供)

仁清写青海波松茶盌 而妙斎宗旦宗匠御箱書(翠洸洞提供)