1人死亡、226人感染 高齢者の体調に注意

和歌山県は24日、新型コロナウイルスに感染した御坊保健所管内の70代男性が亡くなったと発表し、県内の死者は累計98人となった。新規感染者は226人で、前週の木曜より272人減ったが、前日が祝日だった影響が考えられる。クラスター(感染者集団)は新たに3件を認定した。

亡くなった男性は本人の希望で自宅療養していたが、症状が重くなり入院し、さらに悪化して高次の医療機関に転院。基礎疾患があり、新型コロナが直接の死因となった。

226人の保健所管内別内訳は、和歌山市110人、海南13人、岩出34人、橋本33人、湯浅23人、御坊4人、田辺9人。

新たなクラスターは、217例目が橋本管内のこども園で、園児3人と職員5人が感染。218例目は岩出管内の小学校で、陽性者は児童10人と職員3人。219例目は田辺管内の市町村機関で、職員6人が感染した。発表済みのクラスターでは、県内最大となっている橋本管内の病院関係がさらに5人増え、職員34人、入院患者51人、計85人に達した。

直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は、県全体が246・9人で、1月27日以来28日ぶりに250人を下回った。

県内の感染者は累計2万1456人。入院者数は319人、重症者は県基準で41人、国基準で8人、肺炎患者は100人、病床使用率は50・6%。ホテル療養を含む待機者は2091人となっている。

県福祉保健部の野㞍孝子技監は、高齢者の感染が多く、死亡例も続いていることから「まだ予断を許さない状況だ」とし、家族や施設職員らに対し、接する高齢者の体調の変化などに注意するよう呼び掛けた。