和歌山FBと地域つなぐ 和大生3人が応援
和歌山県内で唯一のプロ野球団「和歌山ファイティングバーズ(FB)」と共に地域の活性化を図ろうと、和歌山大学経済学部の柳(ゆう)ゼミナールでマーケティングを学ぶ4回生の高橋奈々子さん(22)、殷思懿(いんしい)さん(22)、朝倉結香子さん(22)は、同チームのPR活動を行っている。
和歌山FBは地域貢献を理念とし、紀南地域を拠点に、さわかみ関西独立リーグに所属。選手たちは地元企業の協力で、野球とアルバイトの二足のわらじを履きながら、NPB(日本野球機構)入りを目指している。
3人の活動は、ゼミと球団を仲介した人からの依頼をきっかけにスタート。殷さんは「野球のルールすら知らなくて戸惑ったが、4年間お世話になった和歌山県に恩返しができればという思うがあり、協力したいと思った」と話す。
地域の活性化に向けたプロジェクトを企画。選手と地元住民の交流の場をつくろうと、13日に第1回の活動として、上富田町で「ファイティング親子野球教室」を開く予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大のため中止となった。朝倉さんは、「中止になったのは残念ですが、地元の人や協力会社と企画を練り、人脈を広げることができた。良い経験でした」と振り返った。
準備を進めてきたイベントは実現できなかったものの、高橋さんは、「卒業までに私たちの活動の痕跡を残すため、のぼりとグッズを作りたい」と計画している。
今後は、教育学部の学生にバトンを渡し、後輩たちが3人の意志を継ぐという。