カード1枚で観光情報 紀美野の県内初導入
1枚のカードから多彩な観光情報にアクセスでき、パンフレット代わりになる「JAPAN in JAPANカード」を、紀美野町観光協会が和歌山県内で初めて導入した。兵庫県宝塚市の新名神高速道路・宝塚北サービスエリア(SA)に設置し、プロモーション活動を進めている。
同カードは、表面に名所や観光施設などの写真を載せ、裏面を名刺や自治体、観光協会などの案内として使用できる。QRコードをスマートフォンなどで読み取ると、自治体専用ページ(JFM)にアクセスし、10言語対応で観光施設や店舗、景観などの詳細情報を入手できる。
コンパクトな名刺サイズで、スマホと連動できる手軽さが魅力。表面の写真は旅の土産にもなると好評で、インバウンド需要が回復した後には、観光パンフレットに代わる新たなツールとして注目されている。
紀美野町のカードの表面は10パターンの写真で、みさと天文台からの星空、生石高原など町が誇る景観が採用されている。裏面は町内にある飲食店や宿泊、体験施設など、34店舗それぞれのショップカード。QRコードからJFM内の店舗の詳細情報を確認でき、町観光協会にとっては、アクセス数などが分かるメリットも大きい。
宝塚北SAでの設置は14日まで。カードを手に取る人も多く、町への問い合わせも寄せられているという。
協会事務局で町産業課の松本信之さんは「カードを手にとってもらい、紀美野町という場所を知ってもらうきっかけになれば」と期待し、岡本尚会長は「コンパクトで写真がきれい。カードを集めるのも楽しい。町を盛り上げたい」と意気込んでいる。