水平社宣言から学ぶ 紀の川市でパネル展
部落差別や人権について考えてもらおうと、和歌山県の紀の川市と市教育委員会は21日まで、同市西大井の市役所本庁1階玄関でパネル展を開いている。
被差別部落の若者たちが差別解消を求めて1922年に結成した全国水平社が3月3日に創立100年を迎え、日本最初の人権宣言と言われる「全国水平社宣言」の起草者だった市ゆかりの西光万吉(さいこう・まんきち)の命日が20日であることから、理解を深めてもらおうと実施。
展示では全国水平社が生まれた背景や西光と紀の川市のつながり、西光が「戦争は人類最大の差別」と不戦和栄運動を唱えた内容などをカラー6枚、白黒10枚のパネルで紹介している。
市教育委員会の山田浩史教育審議監は「全国水平社宣言から学ぶことは多いと思う。なぜ差別や偏見が起こるのかを身近に考える機会になれば」と話している。