希少な国産天然ひじき 和歌浦で収穫始まる

和歌山市新和歌浦の和歌浦漁港で、貴重な国産天然ひじきと養殖ワカメの水揚げがシーズンを迎えている。

この日、漁師らは水揚げされたひじきの天日干しやワカメのゆで上げ、選別などの作業に追われていた。生のひじきは、天日干しして乾燥させる。その後真水で炊き塩抜きを行い、釜揚げや乾燥ひじきとして味わうことができる。海産物を扱う丸一水産の藪幸介社長は「国産の天然ひじきは珍しい。ミネラルたっぷりの和歌浦のひじきを食べてもらえたら」と話している。

養殖ワカメは大釜でゆでた後、葉と茎に分けていく。葉の部分は塩を絡めて24時間漬け、その後、脱水作業を行い塩ワカメに。茎の部分は佃煮にする。作業をしていた㈲ベイサイド和歌浦の藪慶次郎取締役会長は「ことしのワカメは最高。条件が良くたくさん採れた。甘くてうまい。ぜひ味わって」と新物の出来に満面の笑み。

同漁港では、ワカメは3月中旬、ひじきの水揚げは4~5月ごろ最盛期を迎えるという。同漁港内のおっとっと広場や、やぶ新、丸一水産などに並ぶ。

ひじきを天日干しする漁師ら

ひじきを天日干しする漁師ら