迅速対応の9社に感謝状 近畿地方整備局
国土交通省近畿地方整備局は、災害による紀の川のり崩れや六十谷水管橋落橋における緊急対応に多大な貢献をしたとして11日、9社に感謝状を贈呈した。
昨年8月17日に同市内で、断続的に降った強い雨により紀の川河口から3・2㌔㍍の右岸堤防ののりが3カ所崩れた。10月3日には、同市六十谷の六十谷水管橋が一部崩落し、紀の川北岸の最大6万世帯が断水した。
各社はそれぞれ、のり崩れでは、崩落直後からブルーシートと小型土のうによる仮復旧を実施し、翌日から大型土のうと袋詰玉石による応急復旧に着手。発災後3日間で完了した。
水管橋一部崩落では、国所有の給水車や散水車で病院や学校などへの給水支援を行った。また、六十谷橋のそばに架かる紀の川大堰(おおぜき)付近に崩落部品などが落ちていないか音響測深機を使い、状況把握を速やかに行うなど早期復旧に尽力した。
同局和歌山河川国道事務所(同市西汀丁)5階で行われた贈呈式では、同事務所の生田浩一所長が各社に感謝状を手渡し「感謝状を直接贈呈することができた。皆さまの協力があってこそ成し遂げられると改めて実感している。誠にありがとうございました」と謝辞を述べた。
感謝状を受けた㈱桂組(同市三番丁)の麳(こむぎ)勝文代表取締役(48)は「交差点からも近い場所で、市民の生活に影響が出ないよう一刻も早く対応させてもらうことを考えた」と話し、現場で作業した同社の日根野弘さん(47)は「これ以上広がらないようにという気持ちで、作業員一丸となり24時間態勢で40時間通して応急処置を完了した。感謝状を頂けて今後の励みになる」と話した。
感謝状を受けた9社は次の通り。
㈱桂組▽内外エンジニアリング㈱▽㈱淺川組▽朝日航洋㈱西日本空情支社▽㈱東組▽三友工業㈱▽日本ハイウエイ・サービス㈱大阪支店▽丸山組㈱▽㈱宮村土木